こんにちは!
今回は東京臨海高速鉄道りんかい線に目を向けてみたいと思います。
りんかい線では2024年から新型車両が運転開始することになっており、それに伴い、現在りんかい線で活躍している70-000形の置き換えが始まります。まずは経年25年を超えた初期車から廃車となるようです。
↑70-000形
そもそも70-000形は209系をベースとしてつくられた車両です。209系はすでに廃車となった車両も多数存在していますが、そんな中でも70-000形は10両編成化に伴う編成組み換えの際に余剰となり、JR東日本に譲渡された6両を除き、今日まで廃車が発生せずに活躍を続けてきました。
活躍を続ける過程で、2010年度から2018年度にかけて機器更新を完了し、IGBT化。そのほかにも2017年からはLCDが設置されたり、2019年からは自動放送が導入されるなど、近年までリニューアル工事が続いていました。そのようなリニューアルの影響もあり、車内は非常にきれいな状態となっており、埼京線で活躍するE233系と遜色ないと思います。
そんな70-000形ですが、ストレート車体というのが一番のネックでしょうか。今や、JR東日本の首都圏の混雑路線で活躍している車両はほとんどが拡幅車体の車両で、ストレート車体の車両は非常に少なくなっています。埼京線は特に混雑する路線ですから、そんな中で、拡幅車体のE233系や相鉄12000系に混ざって活躍すると、やはり狭い印象を受けます。車齢も置き換えの主たる要因だと思いますが、そのような車体構造も置き換えの要因になっているのではないかと思います。
そのようなこともあって、りんかい線の70-000形は2024年からの置き換えが決定していますが、個人的に気になるのはこの車両の今後です。70-000形は機器更新もしていますし、LCDもついていたりとかなり手をかけて近年にリニューアルを行っています。そんな車両ですから、譲渡なども期待したくなってしまいます(笑)そんな中で思い浮かぶのはやはり西武のサステナ車両導入です。西武鉄道は枝線向けに他社からVVVFの中古車を譲り受けることを発表しています。置き換え時期的にもちょうどタイミングがマッチしていますし、車両は綺麗な状態ですから、個人的には、ここへの譲渡を考えてしまうんですね。他社にもサステナ車両の候補車両はたくさんありますが、車内も走行装置もきれいにリニューアルされている車両は意外と少ないです。
一方で、経年が浅い2000年台に作られた車両が置き換えの対象となるのかについて、不透明な部分もあります。仮に初期車のみの置き換えとなり、2002年に作られた車両が残存するとなれば、放出される70-000形は少数となりますから、そうなると西武への譲渡の可能性は低くなると思います。そういった面は今後の新型車両の導入本数などを見ないと分からないことですね。
西武譲渡など、かつてなら絶対にありえない考えでしたが、今なら少しだけ可能性はあるのではないかと思ってしまいます。今後の他社の車両の動向も注視しながら、少しだけ期待したいと思います。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!