こんにちは!
今回は南武支線で活躍している205系1000番台に目を向けてみたいと思います。
最近、E127系絡みのことも含め、何かと話題になっている南武支線ですが、そもそも、現在活躍している205系3編成の経歴を大きく2つに分けることが出来ることをご存知でしょうか?
実は、ナハワ1,2編成とナハワ4編成って、同じ205系に見えても、南武支線で活躍するまでの経歴や車齢が全くことなるんですね。今回はその経歴や車齢について、記事を書いていきたいと思います。
↑205系1000番台
まず、それぞれの車齢を確認してみます。
ナハワ1編成 1989年10月製造 車齢約32年半
ナハワ2編成 1989年10月製造 車齢約32年半
ナハワ4編成 1985年7月製造 車齢約36年半以上
このようになっています。
ナハワ4編成だけが、車齢が高いことがお分かりいただけると思います。
そして、意外に205系も長く走っているということですね。前面の顔が2000年代改造のもので新しく、また南部支線の車両は内装もリニューアルされているので、そんなに古さは感じないですが、実は最古参編成はすでに35年以上走っているということになります。
では、なぜ車齢が異なるのでしょうか?ここからは各編成の車歴を見ていきたいと思います。
ナハワ1,2編成
1989年10月 落成・京浜東北線でデビュー (10両編成、この時点では中間モハ)
1993年 中央・総武緩行線へ転属 (10両編成、この時点では中間モハ)
2002年 南武支線へモハを先頭化の上、2両編成で転属(残り8両は武蔵野線M1・M2編成として転属)
ナハワ4編成
1985年7月 落成・山手線でデビュー (10両と11両、この時点では中間モハ)
2003年 南武支線へモハを先頭化の上、2両編成で転属(残り9両も各所へ転属)
このようになっています。
実は車齢が異なるのと同じように、ナハワ1・2とナハワ4では、車歴も全く異なっており、南武支線に転属するまで1度も同じ路線で活躍したことが無いんですね。だからこそ、同じ205系といえども、まったく違う車両のように感じます。一方で、ナハワ1と2は、新造からすっと同じ路線で活躍し続けています。武蔵野線に転属した残りの8両もそうですが、これが面白いところですね。(余談ですが、インドネシアに渡ったM1・M2編成は、この編成同士で12連を組み、今や一つの編成として活躍しているそうです。)元、ウラ1・2編成は運命共同体のようで、面白いなと思います。
この経歴の違いは、外見でもわかり、ナハワ1・2とナハワ4では、ドアの窓の大きさが違います。山手線に所属していた205系は初期に製造された車なので、ドアの窓は小さくつくられていますが、京浜東北線車は後期に製造された車なので、ドア窓は大きいものが使われています。
このように、外見でも判断できる経歴の違いがありますので、南武支線に乗車される際はぜひ、確認してみてください。