てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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【アルピコ交通、元東武20000型デビュー】引く手あまたの元日比谷線直通電車たち(03系、20000型)

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こんにちは!
さて、今回は元日比谷線直通電車として活躍していた東京メトロ03系東武20000型についての記事を書いていきたいと思います。
本日より、アルピコ交通で20100形の営業運転がスタートしました。



こちらがアルピコ交通20100形ですが、この車両、元は東武鉄道の20000型と20050型を改造した電車です。20000型と20050型の中間車1両ずつを組み合わせて、先頭車化改造を行い、機器類も更新するなどかなり大規模なリニューアル工事を行い、本日デビューとなりました。
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東武20000型


中間車を先頭車化するくらい、大規模なリニューアルを行っているこの20100形ですが、なぜここまでして、この形式にこだわったのでしょうか?東武20000型が18m車体だからです。日本の大手私鉄では近年20m車体の車が主流となっており、18m車体の車はなかなか製造されません。しかし、中小私鉄だと、設備の関係上、18m車体の車両しか走ることが出来ない路線もあります。更に中小私鉄の場合、車両の新造が予算の都合上難しく、中古車を導入する鉄道が多いです。そのようなわけで出物の少ない18mの中古車というのは、18mが必要な中小私鉄にとって、非常に貴重な存在なわけです。そのため、大手私鉄などで18m車体の車の廃車が発生すると、その車両は多くの中小私鉄から譲渡を求められることが多くなります。その例に漏れず、今回、貴重な18m車体の車両のため、東武20000型は中間車にまで声がかかったわけです。ちなみに、東武20000型系列には2編成を除いて、先頭車の廃車は発生しておらず、現在も東武鉄道のローカル地区で活躍しています。また先頭車の廃車が発生した03系も多くが他社への譲渡が予定されていました。アルピコ交通が中間車を導入するした理由は、このような所にもあると思われます。
ちなみに今回を逃すと、次に大手私鉄で18m車体の車両に廃車が発生するのは、狭軌の車両では、東急1000系列になると思われますが、これらの車両の廃車はまだ先です。アルピコ交通の場合、その廃車を待たずに車両更新の必要が出てきたため、今回、20000型の導入に至ったのでしょう。

このような形で18m車体のために、中間車にまで声がかかった東武20000型ですが、相方とも言える存在の日比谷線直通運用で活躍した03系についても、たくさんの私鉄から声がかかっています。現在走っているだけでも、長野電鉄北陸鉄道熊本電鉄の3社で活躍しており、やはり、18m車体の車両の貴重さが伺えると思います。
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左から長野電鉄北陸鉄道熊本電鉄


ちなみに、これ以外にも、現在でも多くの車両が譲渡待ち車両として、東京メトロに保管されています。この3社以外でも、今後、活躍する鉄道が出てくるかもしれません。
18m車体が故に多くの車両がセカンドライフを歩んでいる、元日比谷線直通電車たち。その今後にも期待です。
最後までご覧いただきありがとうございました!