こんにちは!
最近ブログ熱が再燃しつつあります(笑)とは言ってもガオーレがやってないので鉄道の記事を書くしかないんですがw
さて今回は205系好きならみんな知っているであろう、まるで205系博物館のような鉄道、富士急行の6000系を紹介します!
富士急行には6000系という元JR205系を改造した車両が在籍しています。
在籍数は7編成です。たった7編成しかないの!?と思われるかもしれませんが、この路線かつて205系が在籍していた武蔵野線に負けないほど、ちょっと個性が強い編成たちの巣窟なんです。今回は7編成を大きく4つの分類に分けて同じ形式なのにいかに仕様や経歴が違うのか、詳しく見ていきましょう!
type1 田窓!量産先行車たち!
大一群は見出しの通り元205系のうち4編成しか製造されなかった量産先行車群たちです。富士急行には4編成製造されたうち、2~4番目に製造された3編成が移籍しました。(トップナンバーはOMで保存)
205系量産先行車は大量に製造された205系の中でも最初期に製造された部類の車両たちです。国鉄山手線に1985年に導入され、2005年に山手線を引退し4編成全編成が京葉線に転用されました。
そして2011年~2012年にかけて京葉線を引退。その後トップナンバーの編成を除いた全編成が富士急行に移籍しました。
現役時代検査の為OMに入場中の量産先行車
そんな量産先行車の大きな特徴と言えば田窓です!
まどのフチが田んぼの田に見えることから鉄道ファンの間では『田窓』と呼ばれています。
通常塗装はブルーと黄色の水戸岡デザイン!
6003編成はリサとガスパールトレイン!真っ赤な可愛らしいデザインです。
今年で製造から36年たちますが車内は綺麗に改修されてまだまだ現役です!
車内LEDまでついています。
現在は日本国内に限らずインドネシアでも大所帯となっている205系の原点になった編成たちが現存しているだけでもとても貴重なんですよ!(ちなみに房総の113系と共にインドネシアに売り飛ばす計画もあったみたいなのですが、鋼鉄製のお荷物(=113)も一緒ならいらないとインドネシアに断られたという嘘か本当か分からない噂もあるそうですw)
それでは第二群(とは言っても一編成だけ…)に移ります!
type2 ノーマル!一般的な205系の形
続いては一般的な205系となっています。富士急行の6000の中では一番地味かもしれませんw
この編成は205系で11番目に作られた編成です。山手線ではヤテ→トウ11編成として1985年から2002年まで活躍しました。その後量産先行車と同じ運命をたどっており、2002年には京葉線ケヨ22編成となって転用。2012年まで京葉線で活躍したのち、富士急行に譲渡されました。
量産先行車とメルヘン顔と呼ばれる特殊な205系が多かった京葉線では、205系末期には唯一のノーマルな205系でした。
ちなみに初期に製造された編成は量産先行車を含めてドア窓が小さい小窓と呼ばれるタイプのドアです!
マッターホルン号として活躍しています。
それでは第三群(また1編成)に行きましょう!
type3 伝説と呼ばれた大人気車両!ハエ28!
これですよ!これ!!私が富士急沼にハマった原因はこいつ、ハエ28ですw
分からない方のために詳しく説明しますよ!この編成は107番目に作られた車両です。かなり異質な経歴の持ち主ですよ。
まずこの編成は1989年に製造され、最初の製造は京浜東北線です。さあ、その後どのように流れていったかというと…
京浜東北線→山手線→京浜東北線→埼京線→富士急行です。
なんで一回山手線に行って戻ってきてるの!?と思うでしょう?実は当時行われていた山手線6ドア車組み込み工事に伴い山手線の車両不足が発生されるということで京浜東北線から一時的に貸し出されていたのです。現在の209系1000番台中央線みたな感じですね。貸出期間はなんとたったの7か月!!ヤテ35編成として唯一の大窓車として帯色も鶯になって活躍していました。その後戻った京浜東北線も1996年に引退。埼京線に転用されています。
その埼京線ではなんの変哲もない一本の205系として長年活躍していましたが、問題は引退直前に起こりました。2014年、最後の方まで残っていたハエ28はありがとうヘッドマークを付けて運転し、2014年2月28日を持って埼京線を勇退しました。しかし、一向にジャカルタに行く雰囲気も長野に行く雰囲気もはたまた小山転属の雰囲気もありません…あれ?おかしいぞ?すると、ヘッドマークをつけたのにですよ、2014年4月4日営業運転に復帰してしまいました爆ヘッドマークはなんだったのか…?ヘッドマークのメッセージがさよならじゃなくてありがとうだからセーフ…今も色々と言われていますw
さて、なぜ復帰したのか、これはE233系へのATACS対応工事が関係しています。ATACSをつけるにあたり埼京線の車両不足が見込まれました。ならば205系を延命して対応しよう!などということで、引退を先伸ばしすることで不足分を補ってしまったという理由です。まさかのボーナスステージの間にも、りんかい線の車両故障救援による地上波デビュー、置石事件などいろいろあって一部では伝説などと呼ばれることも…w そんなハエ28編成も2016年10月27日に車掌さんの感動のラストランアナウンスと共に埼京線を卒業しました。ここで伝説は終わり…かと思ったら終わらないのがこの編成の凄い所。富士急行に移籍することになったのです(笑)
富士急行への205系は実に4年ぶりのことでした。
富士急行では6502Fを名乗っているこの編成は富士急行唯一の大窓車。末っ子です。
この編成からLEDはフルカラーに。
車内にはLCDも設置されています。
元ハエ28編成はトーマスランド号として活躍中です!
それではラスト!第四群に行ってみましょう!
type4 顔が違う!?元八高線車!
さて、ラスト編成は変則顔の車両です。誰が見ても上記の車両たちとは違うのは分かるでしょう。
ですが元は同じ205系です。
それではなぜこんなにも顔が違うのでしょうか?
それは経歴をさかのぼってみると分かります。
まずこの編成はもともとは山手線205系としては中間車として編成中に取り込まれていました。しかし2002年からE231系による沙汰が始まると、ある問題が発生します。
中間車、余るじゃん!
山手線の205系の多くは武蔵野線や南武線に転用されたので、11両6M 5T中武蔵野線は4M4T、南武線は4M2Tしか使われなかったのですね。するとモハがワンペア余ってしまうのですよ。サハも少しあまります。そこで当時山手線・埼京線等で余っていた中間車を掛け合わせてサハやモハを先頭車に改造し、八高線や仙石線、鶴見線、南武支線、南武線等に転用しました。そのうち全車両山手線から掛け合わせて先頭化改造され、作られたのが八高線用の205系3000番台です。4両×5編成が組成されました。この時に中間車から先頭車に改造された車両は通常の205系と異なる顔をしています。その車両を富士急は購入したため他の編成とは異なる顔になっています。
その後、E231系や209系への置き換えにより2018年に全編成が引退。そして5編成中ハエ81編成、ハエ85編成の二編成のみ富士急行に移籍しました。
ちなみにハエ28とハエ81・85編成はJR時代に同じ川越車両センターに所属していたので、富士急行で再会を果たしています(笑)
行先表示器はハエ28同様フルカラーLED、車内もLCDが備え付けです。
車内はシックな高級感あふれる車内。フローリングの雰囲気が量産先行車等は違います。
元ハエ85編成、6701Fは富士急行開通80編成記念塗装に
元ハエ81編成の6702Fはナルトとのコラボ塗装になっています。
以上が富士急行6000系の解説になります!
どうでしょうか?同じ205系でも様々な経歴があり、様々な種類がある富士急行沼を分かっていただけたでしょうか?
できれば、現在日光線や宇都宮線で活躍しているメルヘン顔や相模線で活躍している相模顔も引き受けて205系の顔コンプ!などとなってくれたら滅茶苦茶面白いですが、そんなことにはならないでしょう(笑)ただ後1編成くらいはどこの路線からか譲り受けそうな雰囲気はありそうなので、これからも変わるかもしれない富士急6000系を楽しんでいきたいですね~。
新宿から特急で1時間で大月。そこから河口湖まで伸びている富士急行。都心からも近いです。ぜひ見に行っていたらいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました!