こんにちは!
今回は2020年放送分ラスト回の感想です!
イーブイとコハルともに未来は未知数で無限の可能性がある二人をつなげる素晴らしい回でした。
2020年ラストはコハル回でしたが、すごく丁寧で、コハルの心情の移り変わりも分かりやすく、感想執筆をする身からするととても感想を書きたくなるような、そんな回でした。
なんといっても今回の見所は単なるイーブイゲット回ではなくゲットに至るまでのコハルが丁寧に描かれていたというところにあるかと思います。さすがは松井さんという言葉しか出てこないんですが、これまでのコハル回担当が松井さんが多かったこともあり、細かいところが本当に丁寧なんですよね。例えば過去回の出来事を簡単に振り返ったうえで、その出来事でのコハル自身の心情の変化の振り返りまでわずか数十秒のカットで行ってしまう脚本のすばらしさですよ。さらにその出来事を経験しても「ポケモンのゲット」についての自分の思いは変わっていないということを再確認したうえで、イーブイと出会ったコハルのゲットに関する意識の変化、これがまじまじと伝わってくるんですね。これが素晴らしいと思ったポイントです。コハルはイーブイの未来が分からず、8種類に化ける可能性を秘めているということを知ったときにどこか自分と似たところがあると思っている、共通点を感じ取っていたんですよね。それはゴウのイーブイに関する説明を聞いた時の表情から伝わってきます。そして自分と似たイーブイとバトルなどを通して関わってくるうちに、未来が分からないこのイーブイと一緒に歩んでいきたいという願望の表情、これがお別れのシーンで描かれていましたね。これまでワンパチを除いては心から大好きだと思えるポケモンと出会ってこなかったコハルですから、周りの目を気にしがちでしたが、大好きだと思える存在に出会い、心から一緒に居たいと思ったときは周りなんてどうでもよくなってしまうという意識の変化が私にとっての感動ポイントでした。「博士の娘」としてではなく、「自分」で決めたイーブイゲット、とても美しかったです。
さらに今回、コハルのゲットをゴウとサトシ二人とも見守っていたという点も今後の暗示なのではないかと考えます。きっとコハルはサトシやゴウにたくさんのサポートをしてもらいながら、自分の将来について考えていくのでしょう。というよりもこれまでも化石の話などではサトシとゴウと共に活動していましたからね。リサーチフェローとして広い世界を見ることができる二人にたくさんアドバイスをもらいながら成長していく姿を楽しみにしたいと思います。
今回はイーブイとコハルの共通点に焦点をあてていました。ですからまだ真っ白な紙を手に入れた二人がどんな風に影響し合ってどんな絵を描いていくのか、ここまで丁寧に描かれると期待せずにはいられません。今日の脚本担当が松井さんだったことで今後のコハルの担当も松井さんでほぼ間違いないと思います。これまでのシリーズでも行われてきた、一人に脚本家が専属で一人のキャラクターを描いていくスタイルに期待です。
放送開始1年目にしてやっとスタートラインに立った感じがあるコハル、相当スロウスタートですよね。ただその分コハルの悩みは1年間でしっかり見てきましたし、ここまでの描き込み具合を見るとコハルの物語って凄い名作になる予感しかしないんですよ。過去に夢が全くない状態から旅が始まったセレナ、ポケモンにすら触れない状態から始まったリーリエ、セレナに関しては特に夢への第一歩が遅かった…けど最終的に二人ともすごく輝いていたし、途中の物語も感動する点がいっぱいあったでしょう。コハルもきっとこうなるはずです。楽しみにしています。
今回は短いですがこんなところで終わります。今年のアニポケ感想執筆はこれで最後になると思います。今年もたくさんの閲覧、誠にありがとうございました。