こんにちは!
2019年も終わりが近づいてきています。
そんなわけで、今年の首都圏エリアの車両の動きを振り返りたいと思います。今回はそんな記事になります。
それでは、早速!
{1.山手線E235系導入に関する動き}
今年度も山手線へE235系が進み、首都圏エリアの車両に大きな動きをもたらしました。
(1) E235系導入完了
山手線向けE235系の導入が12月17日のトウ50編成配給を持って完了しました。これにより、今後e235系の製造は総武快速・横須賀線用の車両へと移り変わるものと思われます。
(2)E231系500番台の中央総武緩行線への導入が進む
E235系の導入により余剰となったE231系500番台は52編成全編成が東トウから八ミツへと転属となりますが、その内48編成の転属が完了、2編成が転属に向けた改造中、2編成が現在も山手線で運行中という状態です。残る2編成についても、E235系トウ49.50編成の運用が始まればすぐに転用改造が行われるため、山手線での活躍を見ることができる時間は残り僅かと思われます。なお、今年転属となったのは以下の編成です。
A501,A512A534~A539,A541~A552(編成)
また、2014年度に導入されたA520編成、2016年度に導入された540編成の機器更新工事が長野総合車両センターにて行われました。
(3)209系500番台の八ミツ所属車消滅
三鷹車両センター所属の209系500番台はE231系500番台の導入により、2019年4月のC511編成離脱を持って消滅となりました。今年、中央総武緩行線から引退した編成は以下の通りとなります。(日付は運用離脱日になります)
C510編成(2月15日),C511編成(4月19日)
(4)E231系0番台の運用離脱が進む
E231系500番台により置き換わるE231系0番台の武蔵野線・八高線転属、6M4T化後に再所属の為の運用離脱は本年度も進みました。
現在三鷹車両センターに残る4M6T6ドア車組み込み編成は900番台を含め6編成のみとなっています。今年度に運用離脱をした編成は以下の通りです。(日付は運用離脱日になります)
B1編成(5月9日) B30編成(6月18日)
B2編成(6月10日) B33編成(11月11日)
B3編成(4月25日) B35編成(9月6日)
B4編成(7月30日) B36編成(10月25日)
B7編成(3月1日) B37編成(10月17日)
B8編成(1月18日) B38編成(9月5日)
B10編成(5月25日) B40編成(10月22日)
6M4T化後、復帰予定 B41編成(7月26日)
B12編成(9月24日) B42編成(12月2日)
※6M4T化後、復帰予定 B57編成(7月1日)
B24編成(1月14日) B81編成(12月19日)
B29編成(4月3日)
なお、転用対象外となる6扉車を含むサハ2両に関しては離脱後順次廃車・解体となっています。
上記の通り、運用離脱したE231系0番台の一部は武蔵野線へと転用されます。今年度もその転用が進みました。今年度転属した編成は以下の通りです。(日付は出場日になります)
MU4編成(元B24編成){3月26日}
MU6編成(元B29編成){5月29日}
MU7編成(元B30編成){7月24日}
MU8編成(元B35編成){11月14日}
MU9編成(元B36編成){11月29日}
MU11編成(元B57編成){8月22日}
MU12編成(元B25編成){3月4日}
MU18編成(元B41編成){9月19日}
MU21編成(元B38編成){11月1日}
MU35編成(元B1編成){7月17日}
MU36編成(元B2編成){8月23日}
MU37編成(元B3編成){7月5日}
MU38編成(元B4編成){10月2日}
MU39編成(元B15編成){3月19日}
(6)E231系3000番台導入完了
総武緩行線から引退後、一部編成は八高・川越線向けに川越車両センターへ転属していましたが、今年度を持ってその転属が終了しました。今年度導入された編成は以下の通りです。(日付は出場日になります)
ハエ43編成(元B7編成){10月8日}
ハエ44編成(元B8編成){9月10日}
運用離脱した209系500番台の一部は武蔵野線へと転用されていましたが、今年度をもって転用は終了しました。今年度転属した編成は以下の通りです。(日付は出場日になります)
M75編成(元C510編成){4月18日}
M76編成(元C511編成){6月28日}
M77編成(元C512編成){4月26日}
上記のE231系,209系導入により、205系の引退が進んでいます。
写真のメルヘン顔とよばれる、武蔵野線生え抜き車である0番台と、
2015年に南武線から転属してきた0番台の廃車により武蔵野線から0番台は消滅しました。
今年度の0番台・5000番台の運用離脱車は以下の通りです。(日付は配給日)
M1編成 (12月11日)
M10編成(3月9日)
M14編成(4月26日)
M16編成(3月20日)
M18編成(9月6日)
M19編成(11月29日)
M27編成(6月8日)
M28編成(9月20日)
M29編成(6月29日)
M30編成(7月26日)
M32編成(3月29日)
M34編成(4月12日)
M35編成(5月17日)※メルヘン顔5000番台
M51編成(6月28日)※0番台
M52編成(10月25日)※0番台
M62編成(8月9日)※メルヘン顔0番台
M63編成(8月23日)※メルヘン顔0番台
M64編成(7月12日)※メルヘン顔0番台
M65編成(10月4日)※メルヘン顔0番台
なお、廃車後205系は全車両ジャカルタへと海外譲渡が行われます。そのための回送はM19編成までは新津経由でしたが、M1編成からは蘇我経由に変更されています。また、配給の際には専用の編成札と行先方向幕が装備されています。
譲渡順番を表す特製編成札とジャカルタ行きを示す特製行先方向幕(写真は第13回、M32編成譲渡の際のもの)
(9)八高線209系3000番台、運用離脱
209系3500番台(昨年導入終了)と、上記のE231系3000番台導入により209系3000番台の運用が終了しました。今年の運用離脱車は以下の通りです。(日付は運用離脱日)
ハエ63編成(1月18日)桐生疎開中
ハエ64編成(2月27日)桐生疎開中
この2編成の他、昨年離脱のハエ61編成に関してもパンタグラフを撤去の上、宇都宮に疎開されています。今後の動きに注目です。
(10)八高線209系3100番台、豊田疎開
209系3100番台のうち、ハエ72編成が豊田車両センターへ疎開されています。この他、ハエ71編成についても疎開されていましたが、疎開終了後、営業運転に復帰しています。従ってハエ72編成についても運用離脱とは断言出来ない状態となっています。現実を下にまとめます。
ハエ71編成(疎開期間:9月20日~12月2日)12月8日 営業運転復帰
ハエ72編成(10月28日~疎開中)
ハエ71,72編成は両編成共に防犯カメラが今年になり新たに設置されています。また、209系3500番台、E231系3000番台の導入は既に完了しておりますが、71編成が運用復帰したことについて詳細は不明です。
昨年度に廃車となった元205系3000番台ハエ81編成が2月15日に2018年に譲渡されたハエ85編成に続き富士急行へ譲渡されました。
(番外2) ハエ83編成 解体
ハエ83編成は部品取り用車両として長野総合車両センターに2019年まで留置されていましたが、3月頃に解体されました。
以上が山手線E235系導入に伴う動きとなります。
{2.相鉄・JR直通開始に伴う動き}
2019年11月30日に相鉄・JRの相互乗り入れが開始されました。今回はそのうち車両に関する動きのみ取り扱います。
(2-1)E233系7000番台増備
相模鉄道との相互乗り入れに伴い、川越車両センター所属の7000番台の増備が行われました。全編成、横浜車輌工業株式会社での製造となっています。増備されたのは以下の編成です。(日付は落成日)
ハエ132編成(1月29日)
ハエ133編成(2月5日)
ハエ134編成(3月19日)
ハエ135編成(4月18日)
ハエ136編成(5月14日)
ハエ137編成(5月30日)
ハエ138編成(6月20日)
(3-1) 209系1000番台、転属、営業運転開始
E233系へのグリーン車組み込みの間の予備編成としてトタ82編成が豊田車両センターへ転属しました。情報は以下の通りです。
トタ82編成(元マト82編成){1月25日転入}
また、昨年に豊田車両センターへ転属した209系1000番台トタ81編成と今年転属したトタ82編成は今年のダイヤ改正から営業運転運転を開始しています。ダイヤ乱れ時以外は固定運用での活躍となっています。
トタ81,82編成導入後、E233系のグリーン車組み込みに伴う工事が進んでいます。完了したのは以下の編成です。(日付は出場日)
T37編成(5月13日)T41編成(8月5日)
T39編成(7月4日) T42編成(11月13日)
H43編成(11月8日)
{4.E231系マト車機器更新について}
今年度もE231系の松戸車両センター所属車両の機器更新が行われました。今年度施工された編成は以下の通りです。(日付は出場日です)
マト118編成(11月6日)
マト123編成(1月18日)
マト124編成(2月19日)
マト125編成(3月22日)
マト126編成(4月22日)
また、以下の編成が機器更新のため、現在長野総合車両センターに入場中です。(入場日付)
マト119編成(11月25日)
{5.E531系増備}
E531系付属編成2本が増備されました。情報は以下の通りです。
K478編成(7月23日)
K479編成(7月23日)
{6.E353系導入に関する動き}
(6-1) E353系導入完了
E351系・E257系置き換え用のE353系の導入が今年で完了し、ダイヤ改正であずさ、かいじの全ての定期列車でE353系導入が完了しました。今年になり導入されたのは以下の編成です。
S119編成(1月10日)
S120編成(1月31日)
S208編成(1月10日)
S209編成(1月31日)
S210編成(2月26日)
S211編成(2月19日)
(6-2) E257系0番台11連&中央線特急定期運用、ライナー運用終了
3月のダイヤ改正に伴い、e257系0番台の中央線系統での定期運用が終了しました。この定期運用撤退を持ち、E257系11連での運行は終了となり、付属編成2連×5編成が長野総合車両センターに留置されています。これらに関しては車籍があるものの、M203編成を除く4編成が廃車置場に置かれており、今後に注目です。付属編成については以下の通りです。
M201編成(長総廃車置場)
M202編成(長総廃車置場)
M203編成(長総電流線)
M204編成(長総廃車置場)
M205編成(長総廃車置場)※パンタグラフ撤去
M203編成に関しては、離脱後も通電させていることが分かっていますが、M205編成に関してはパンタグラフ自体が撤去されるなど編成により状態は様々です。
また、基本編成に関しても、2000番台化改造待ちのため各所に疎開されています。疎開されている0番台は以下の通りです。( )内は疎開場所です。
M101編成(塩尻)
M102編成(長野)
M106編成(長野)
M115編成(長野)
その他、東大宮常駐の上、臨時・波動用、臨時かいじ用としてE257系3編成が0番台のまま運用を行っています。これらのE257系に関しては2000番台化が行われないものと思われています。以下の編成です。
M105編成
M107編成
M111編成
(6-3) E257系2000番台誕生
今年になり、東海道線系統特急「踊り子」置き換え用車両として、0番台を改造させたE257系2000番台が誕生しています。E257系は全編成大宮総合車両センター所属となっています。今年誕生したのは以下の編成です。
NA03編成(元M103編成)
NA04編成(元M104編成)
NA06編成(元M108編成)※あずさ色のまま
NA08編成(元M110編成)
NA09編成(元M112編成)※塗装未完成
NA10編成(元M113編成)
一部編成に関して、塗装や座席取り変えが未完成のまま出場した編成もあり、今後その編成の改造を担当した総合車両センターに戻り、改造を完成させるとの予定となっています。なお、他社で改造を行い、塗装変更と定期検査が行われていないNA06編成に関してはJR東日本所属の総合車両センターにて改造を終わらせるものと思われます。
また、E257系導入が進みましたが、それに伴う185系の廃車は今年度はありませんでした。
{7.E261系導入}
来年のダイヤ改正に伴い、スーパービュー踊り子が廃止となり、新たに、サフィール踊り子が営業運転を開始します。そのサフィール踊り子用の車両であるE261系が導入されました。情報は以下の通りです。( )内は製造会社、{ }内は東大宮到着の日付です。
RS1編成
1~3号車(川重製){11月8日}
4~8号車(日立製){11月7日}
RS2編成
1~3号車(川重製){11月8日}
4~8号車(日立製){11月7日}
号車により製造会社が異なっています。すでに試運転を始めており、来年のダイヤ改正から営業運転を開始します。
{8.常磐線特急の動き}
(8-1) 651系0番台基本編成消滅
(写真は付属編成で代用)
臨時・波動用車両として定期運用終了後も勝田車両センターに所属していた651系0番台の基本編成が廃車となりました。これにともない0番台の7連基本編成は消滅となりました。廃車となったのは以下の編成です。(日付は廃車された日付)
K103編成(9月1日)
残る651系0番台は4連付属編成のK201,205編成のみとなっています。
(写真:Wikipediaより)
(8-2) E657系増備
来年の常磐線全線復旧に向けてE657系が増備されました。編成の情報は以下の通りです。( )内は出場日です。
K18編成(11月14日)
K19編成(12月12日)
{9.その他}
留置車両、機関車、臨時・波動用車両、事業用車、訓練機械等の動きです。
(9-1)クモヤ143-11 廃車
川越車両センターに所属していたクモヤ143-11が11月6日に長野総合車両センターに廃車回送されました。まだ解体はされていません。
(9-2) 485系宴 廃車
高崎車両センターに所属していたジョイフルトレインの485系「宴」が4月25日に自走廃車回送されました。全車、廃車・解体済みです。
(9-3) EF60 19 廃車
高崎車両センターに所属していたEF60 19が7月1日に秋田総合車両センターに廃車回送されました。まだ解体は行われていません。
(9-4)DD51 888、897廃車
高崎車両センターに所属していたDD51-888,897が廃車となりました。情報は以下の通りです。(日にちは除籍日)
DD51 888(10月31日)
DD51 897(5月15日)
(9-5) マニ50-2185 廃車
高崎車両センターに所属していたマニ50 2185が6月5日に秋田総合車両センターに廃車回送されました。除籍日は6月7日で、解体はまだ行われていません。
(9-6) E995系 廃車回送
小山車両センターに所属していたE995系「スマート電池くん」が12月18日に廃車回送されました。現段階で除籍されたかは不明です。
(9-6)訓練車・機械機械の動き
今年は209系訓練機械にも大きな動きがありました。
まず、横浜総合訓練センターの訓練機械(元ウラ19編成)の機器更新が行われました。
また、元ハエ62編成に置き換えられた東大宮の訓練機械(元ウラ37編成)が新秋津へと転用、置き換えられた新秋津用訓練機械(元ウラ19編成)が長野の訓練車115系の置き換えに使用されました。
動きをまとめます。(編成番号は改造前の番号)
{久里浜}ウラ19編成→ウラ19編成(機器更新)変化なし
{東大宮}ウラ37編成→ハエ62編成(機器更新)ハエ62転用
{新秋津}ウラ19編成→ウラ37編成(機器更新)元東大宮機械転用
{長野}115系N15編成→ウラ19編成(機器更新)元新秋津機械転用
※長野は首都圏ではありませんが、今回の首都圏内の動きに関連しているので記載しています。
(9-7) 115系T1040編成 高崎車 廃車か
昨年の6月に廃車回送後、車籍を維持したまま長野総合車両センターに留置されていた115系T1040編成ですが、12月23日にクハ115-1030のみ解体線へ移動しました。従って廃車になったものと思われます。
(9-8) マニ50-2186(ゆうマニ)東急へ譲渡
昨年の除籍後、長野総合車両センターに留置されていたゆうマニことマニ50 2186が7月3日に東急電鉄へ譲渡のため甲種輸送が行われ、長津田へ回送されました。今後、来年運行予定のザ・ロイヤル・エクスプレス北海道運転に使用される予定です。
ここには書いていない細かな動きもありましたが、この記事としてはここまでとしたいと思います。今年もたくさんの動きがあった1年となりました。特に、山手線と中央線特急の転用が重なり動きが多い一年となりましたね。
最後までご覧いただきありがとうございました!